リベラルがリベラルと対立する時代 週刊プレイボーイ連載(543)
リベラリズムとは、簡単にいえば、「誰もが自分らしく生きられる社会をつくるべきだ」という価値観ですが、それが世界を覆うにつれて利害が複雑に対立し、あちこちで紛争が起きるようになりました。性犯罪をめぐる刑法の規定の見直しも、…
続きを読む →「週刊プレイボーイ」の連載コラムを、編集部の許可を得て週遅れで全文公開。この連載は集英社より「理由があるシリーズ」として書籍化もされています。
リベラリズムとは、簡単にいえば、「誰もが自分らしく生きられる社会をつくるべきだ」という価値観ですが、それが世界を覆うにつれて利害が複雑に対立し、あちこちで紛争が起きるようになりました。性犯罪をめぐる刑法の規定の見直しも、…
続きを読む →アイスランド・レイキャビクの空港でレンタカーを借りようとしたら、カウンターでキーといっしょに車のイラストが描かれた紙を渡されました。戸惑いながら駐車場に行ってみると、レンタカー会社のスタッフは誰もおらず、利用者が書類を片…
続きを読む →小樽市の女子大生(22)の遺体が札幌市内のアパートで見つかった事件では、このアパートに住む自称元自衛官・元傭兵で無職の53歳の男が、本人の依頼によって殺したと供述しています。報道によれば、男は知人に対して「人をわりと平気…
続きを読む →デモクラシー(民主政)はデモス(民衆)が主権者として社会を支配する仕組みで、なにが正しくて、なにが間違っているかは市民の議論で決めることになっています。このとき、参加者の認知的な条件が一定の範囲に収まっていることが暗黙の…
続きを読む →近年、職場などでハラスメントの新しい事例が増えているといいます。パワハラ、モラハラ、カスハラくらいまではわかりますが、「テレハラ/リモハラ」はテレワークやリモートワークでプライベートなことを質問したり、業務時間外の対応を…
続きを読む →安倍元首相の国葬が終わっても、政治と宗教をめぐる論争は収まる気配がありません。しかしこの議論は、右も左もやっかいな問題を抱えています。 政治テロを行なった容疑者の目的は、旧統一教会と自民党との関係を暴き、教団に打撃を与え…
続きを読む →安倍元首相への銃撃事件はその後、旧統一教会と自民党との関係に飛び火し、国葬の是非をめぐっても議論は収まるどころかさらにヒートアップしています。 「世界基督教統一神霊協会」は北朝鮮出身の文鮮明が日本の植民地支配が終わった1…
続きを読む →成功するためには実力と運の両方が必要です。しかし、その割合はどうなっているのでしょうか。実力さえあればいずれは成功できるのか、それとも運がすべてなのか。それを調べたのが2006年のミュージックラボ実験です。 研究者は新人…
続きを読む →「選択盲(チョイス・ブラインドネス)」という奇妙な現象を調べた実験があります。 男性の被験者たちに、カードに印刷された若い女性の顔のペアを示して好みのタイプを選んでもらい、そのうえで「あなたはこの女性の方が魅力的だと感じ…
続きを読む →ダーウィンのいとこで、啓蒙主義時代のスーパー知識人だった(優生学を唱えたことで悪名も高い)フランシス・ゴルトンは、個人と集団のどちらの意思決定が優れているかを知るために、家畜の品評会で行なわれた牛の体重当てコンテストの投…
続きを読む →日本でも海の向こうでも、SNSが社会を分断させているとの声が強まっています。しかしこれには異論もあり、「特定の政治課題で意見が分かれているだけで、有権者の多数派はむかしもいまも中道だ」との調査もあります。とはいえ、SNS…
続きを読む →不気味なことが起きたとき、ひとは無意識のうちに、その原因を探します。なぜなら、理由もなく襲ってくる脅威ほど恐ろしいものはないからです。 科学の知識がなかった時代(人類が生きてきた大半)では、天変地異は神の怒りであり、感染…
続きを読む →安部元首相への銃撃事件では、容疑者の男が母親が入信した新興宗教団体に強い恨みを抱いていたことがわかりましたが、それがどのように「テロ」へと至ったのかの解明は進んでいません。 この教団によって破壊された家庭はたくさんありま…
続きを読む →7月15日執筆のコラムです。その後、元首相襲撃犯についてより詳しいことが明らかになりましたが、記録のためそのまま掲載します。 ***********************************************…
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