幸せになろうね、と約束した美樹(『80’s(エイティーズ)』未掲載原稿)


新刊『80’s(エイティーズ)』に掲載できなかった原稿をアップします。「少女雑誌」をつくっていたときのインタビュー記事で、紙幅の関係でカットしました。本文と合わせて読んでいただくと、当時の雰囲気がわかると思います。

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ちょっと恥ずかしいが、24歳のときに書いた記事を紹介する。しゃべっているのは陽子という16歳の女の子で、編集部に手紙をくれて知り合った。いちど自宅に行ったけれど、世田谷の瀟洒な一戸建ての家だった。1980年代半ばの、ちょっとツッパってるけど、ごくふつうの女の子の話だ。評価はまかせるけれど、まったく忘れていたこの文章を読み返して、自分はなにひとつ進歩してないんじゃないかと本気で思った(註と誤植の訂正を除き、原文をそのまま掲載する)。

美樹って、すごくステキな友だちがいたんだ。あたし、その子といっしょに、高1の春、家出したことがある。

美樹の家、母子家庭っていうのかなあ、お父さんがいないんだ。すごくビンボーでさ、つらいことも多かったみたい。6畳と3畳のせまいアパートに、お兄さんと3人で暮らしてた。お母さん水商売やってるから、朝まで帰ってこないしね。

4つ年上のお兄さん、スペクター(暴走族)の頭(カシラ)やっていた人。2年間年少(少年院)にいて、いまは関西のほうでヤクザやってるはず。あたしはもちろん会ったことないけど、エンペラー(スペクターとライバル関係にあった暴走族)の子をひとり殺したんじゃないかってウワサが流れたこともある、すごい不良だった。

だけど美樹って、小学校のときはすごく大人しい子だったんだ。頭はいいし、笑った顔なんてドキッとするほどカワイクて、よくハーフに間違えられたりしてたから。普通のカッコウして、ちゃんとお化粧すればすごい美人なんだろうなあって、いつも思ってたよ。

でも中3の新学期、美樹がトナリの席に座ってるのを見たとき、あたし本気でクラス変えてもらおうかって思ったんだ。そのときまであたし、勉強はできなかったけど、ほんとに普通の子で、ツッパリってすごくこわかったから、街でちょっとスカートの長い子を見かけると、「陽子ちゃんはあんなふうになっちゃダメよ」ってお母さんが言うんだ。その言葉を、そのまま信じてきたって感じ。

そのころ美樹は、「学校はじまって以来」って言われるほどの不良。地元じゃもちろんナンバー・ワンで、とてもあたしのようなハンパな子が話しかけられるような雰囲気じゃなかった。

金髪のカーリー、くるぶしまであるスカート、ブレザーの下からのぞく真っ赤なTシャツ、はきふるしたスニーカー、銀色のピアス。大嫌いな格好だけど、でも、美樹には似合ってた。あの子はなんでも特別なんだ。いつだって、いちばん目立ってたからね。

はじめて美樹に話しかけられたとき、あたし唇まで真っ青になっちゃって、そのときのこと、いまでもはっきり覚えてるよ。

「ねえ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」新学期がはじまって2日めの最初の休み時間、あたしは話し相手もいなくて、ぼんやりと窓の外を眺めていた。気がつくと、美樹があたしのほうを見てる。

「わたしのこと、どう思ってる?」

それは全然おどすような感じじゃなくて、まるで仲のいい友だちに話しかけるような優しい口調だったけど、でも、そんなこと言われたって答えられるはずがない。

あたしはうつむいたまま、震えていた。なにか言わなくちゃいけないって思うんだけど、なにも考えられないんだ。

「こわいんなら、そう言っていいよ」

美樹はちょっとはにかんだように笑った。

「わたしのこと見たら、だれだってこわいと思うじゃん」

「……こわい、と思ってました」

「そうかあ」

困ったように、美樹がつぶやいた。そのひと言で、あたしたち、親友になれたみたい。

美樹って、ほんとはスケバンなんかやるような子じゃないんだ。でも中学に入ると、先輩たちがちょっと目立つ子をグループに入れようとするじゃない。そのとき最初に狙われるのが、片親の子なんだよね。とくに美樹はお兄さんのことがあるから、入学式の日にいきなり先輩10人くらいに囲まれてリンチされたらしい。「その日から美樹が変わった」って、昔からの友だちはみんな言ってるよ。

でもあの子、ほかのツッパリと全然違うんだ。ツッパリってふつう、同じグループの子としか付き合わないじゃない。休み時間になると仲間のいるクラスに行っちゃって、ベルが鳴るまで帰ってこないとか。美樹って、そういうことをほとんどしないんだ。いつもクラスの子と気軽に話してる。1週間に2日くらいしか学校に来ないんだけど、だからマジメな子の間でもすごく人気があったよ。

それにあの子、自分よりいつも他人(ひと)のことを見てるんだ。相談を受けたりすると、本気で悩んじゃう。どんなちょっとしたことだって、いつだって一生懸命なんだ。信じられないくらい優しいの。

いじめられる子っているじゃない。ちょっとトロいとかさ、さわると汚いとか臭いとか言ってみんなでいじめるの。美樹って、そういうことが許せない子なんだよね。カッコつけてるわけじゃないよ。必死になってかばうんだから。

仲間とリンチに行くとき、相手がどんなにイヤなヤツでも、あの子は最後まで許そうとしてた。あたしたちがメチャクチャ頭きてるときも、土壇場まで全然口調が変わらないの。だけど、一回怒っちゃうと、もう手がつけられないんだけどね。他校のツッパリをリンチしたときなんて、素っ裸にして木にしばりつけちゃうんだ。だから、キリッとしたときの美樹にはだれも逆らえなかったよ。

中3の夏休みかなあ、自分のこと、もうフツウじゃ生きていけないだって思ったのは。あのころは、一生ツッパってくんだってマジに信じてた。

制服の下、丸襟から開襟シャツにかえて、スカートの丈も少し長くした。アンモニアとオキシドールで髪の毛脱色する方法も覚えた。ツッパリのしゃべり方ってあるじゃない。「ざけんなよー!」とか。得意になって使ってたな。

お酒、タバコ、シンナー、万引き、暴走族、みんな美樹が教えてくれた。生まれてはじめて、好きなひともできた。同級生のK君! 彼とはたまり場になってる先輩の家で、はじめてのセックスをした。痛いだけだったけどね。

先輩って、あの頃19歳で、美容師の学校に行ってた。お母さんがいなくて、お父さんは仕事で出張ばっかり。だからそこが、あたしたちの秘密の隠れ家ってわけ。

お酒飲んで、タバコ吸って。でも、やることって言ったら、トランプとか男の話とか、フツウの女の子たちとそんなに変わらないよ。ただ、横にシンナーのやりすぎでゲロ吐いちゃった子とか、裸になってセックスはじめちゃうカップルなんかがいるだけでさ。

乱交パーティみたいなこと、よくあったよ。あたしそれまで、男の裸なんかもちろん見たことないじゃない。最初の頃は恥ずかしくて、終わるまでトイレに隠れてた。でもそのうち平気になってさ、3組ぐらいがいっしょにセックスはじめちゃうようなときでも全然気にならなくなった。

K君ってさ、ちょっとカッコいいから、学校の女の子たちにも人気あったんだ。リーゼントにビッと決めて、男っぽくて、万引きがうまくて、族ではいつも特攻隊やってた。はじめてA(キス)してからは、会うたびに「抱かせろよ」ってそれしか言わなくて、でもあたしK君のこと好きだから、仕方ないなって思ってたの。

はじめてのセックスのとき、あたしあんまり痛いから、ひーひー言って泣いちゃったの。横に美樹がいたから、「いいかげんにしなさいよ」って止めてくれた。だからK君、最後までいってないんじゃないかな。

あたしたちのグループ、女6人男4人。もちろん処女なんてひとりもいなかった。でも美樹だけは、あたしたちの前で絶対にやらなかったんだ。グラマーだから、男の子たちはみんな見たがってたけど。彼をつれてきたこともないし、D(中絶)しちゃったからセックスできないんだって言う子もいたけど、まさかね。

 高校に入る前、中3の春休みがいちばん楽しかったよ。その頃あたし、もうほとんど家に帰らなくなってた。先輩の車で、伊豆までドライブに行ったこともあったな。あたし、K君、美樹、先輩の4人。お金ないから、車のなかで寝たの。K君に抱かれてたら、左手にずーっと海が広がっててさ、波の音が聞こえてくるの。最高だったよ。

そのときかなあ、家出しようってはじめて思ったの。K君と美樹とあたしの3人でさ、アパートなんか借りて、いっしょに暮らしたらどんなにいいだろうって思ったの。

あたしの家、すごくカタいじゃない。お父さんはわりと有名な会社の部長さんで、仕事に行ってるか、ラジコンで遊んでるかのどっちかなの。50歳すぎて、まだラジコンに夢中になってつくってるんだよ。家の壁なんか塗装用のシンナーの臭いがしみついちゃって、あたしそのなかで育ったの。生まれたときから、シンナー中毒だったりしてね。

お母さんはお父さんと正反対で、すごく几帳面なひと。自分の子どものこと、全部知ってないと気がすまないみたい。手紙を勝手に開けちゃったり、あたしの日記を盗み読みしたり、男の子から電話がかかってくると黙って切っちゃうの。ちょっとでも口応えするとヒステリー起こして、何回なぐられたかわかんないよ。

お父さんが怒ると手がつけられなくて、髪の毛つかんで部屋中ひきずり回したりとか、やることがハンパじゃないの。普段はあたしのことなんか全然興味ないくせにさ。大キライだよ、あのふたり。

高1の春、K君と別れたの。新しい女ができたんだって。あたしこう見えても純情でさ、K君以外の男知らなかったから、すごいショックだったんだ。もうどうでもよくなっちゃって、死んじゃおうって思ったりしてね。

美樹が心配してくれて、訳を話したら怒っちゃってさ、落とし前つけるってK君はリンチだよ。いっしょに泣いてくれるの。つらいことが多かったからかなぁ、自分のことでは涙見せたことないのに、他人の不幸にはすごく敏感なんだよね。

あたしたちが家出したのは、その日の夜なんだ。

最初に行ったのは、美樹の彼氏の家、ケンジっていうんだけど、そのときはじめて会ったんだ。中学卒業して、なにもしないでバイクばっかり乗ってる。一見カッコいいんだけどすごいナンパで、どうしようもないやつ。口ばっかでさ。美樹がどうしてあんなのとつきあってたのかわかんないよ。

ケンジの家っていっても自宅だから、お父さんやお母さんもいっしょに暮らしてるんだ。大変だったよ。夜中にこっそり忍び込んで、美樹とふたりで押入れのなかで寝たんだ。息を殺しながら。

なにもかもどうだってよかったから、不安って感じなかった。だけど最初の夜はやっぱり眠れなくて、美樹もそうだったみたい。夜の2時ごろ、そっと押入れから抜け出していくの。あたし知ってたけど、眠ってるふりしてた。

その夜、美樹が男に抱かれているところ、はじめて見た。すごく哀しそうな声を出すの。まるで泣いてるみたい。その子を聞きながら、あたしすごくイヤだった。

昼は、パチンコばかりやってた。美樹とあたしは全然ダメだったけど、ケンジのやつはやたら強くてめったに負けなかった。それから喫茶店に行っておしゃべりして、スーパーで必要なもの借りてきて、そんなことの繰り返し。でも、美樹といっしょにいられるだけで楽しかったんだ。

5日めの夜、とうとうケンジのお母さんに見つかっちゃった。その日はふたりとも遅くまで帰ってこないっていうから、料理とかつくったり、洋服洗たくしたりしてたんだ。美樹はいつもお兄さんの晩ごはんつくってたから、料理うまいんだ。そしたらいきなりドアが開いて、ケンジのお母さんが立ってるじゃない。あせったよ。

「なんなの、あなたたち……」

その瞬間、美樹があたしの手をつかんでダッシュした。逃げるしかないもんね。

夜の10時頃かなあ、ふたりで公園のブランコに腰かけて、悲しかった。

「あいつの友だちが近くのアパートに住んでるから、あんたはそこに行きなよ。話ついているからさ」

「美樹はどうするの?」

「あたし、ケンジのところに帰るよ」

「でも見つかっちゃったじゃない」

「もう一度、あいつといっしょにやり直してみたいんだ」

「あたし、ひとりじゃこわいよ」

「ごめんね。そのうち連絡するから。あんたのこと好きだけど、このままあいつを見捨てるわけにはいかないもんね」

「……」

「幸せになろうよ」

それが美樹の最後の言葉だった。

それからのことは、あんまり話したくないな。

ケンジの友だちは6畳一間の汚い木造アパートに暮らしてた。カップラーメンのくずが散らかってて、布団もひきっぱなし。壁にはヌード写真がべたべた貼りつけてあった。

あたしがノックすると、汚れた寝巻きのまま出てきて、「おまえが陽子か。けっこうカワイイじゃんかよ」って言った。大キライなタイプ。でもほかに行くところがないから、仕方ないよね。

そいつ、ケンジよりもっと口だけ男。

「俺、明日から職探してマジメに働くから、ずっといっしょに暮らそうぜ。幸せにするからさ」

いつもそんなこと言ってたけれど一度だって本当だったことがない。毎日朝からパチンコばっかり。

でも、あたしだって努力したんだ。掃除もしたし、料理だってつくったし、夜だって拒まなかった。男のところに押しかけるんだから、カクゴはしてたけれどね。でも、少しも気持ちよくなかったよ。

あたしを抱いたあと、決まって馬鹿なこと話すんだ。「マジメになる」「仕事を探す」「結婚しよう」「おまえの家にいっしょに頭下げに行ってやるから」聞き飽きたよ。

3日目の夜、あいつとセックスしながら自分がすごく退屈してることに気づいたんだ。平凡な暮らしがイヤでツッパったのに、やってることって毎日パチンコとセックスだけじゃない。これじゃ、学校に行ってるほうがマシだよ。

朝の5時頃かなあ、薄汚れた黄色のカーテンを通して、夏の香りがしてた。ゴミのような部屋、腐ったヤサイの臭い、あいつのイビキ。まるで動物園みたい。小さい頃お父さんに連れて行ってもらった動物園の臭いだ。

そう思うとあたし突然悲しくなっちゃって、悔しくて、なにもかも大嫌いで、涙がボロボロ流れてきちゃって、なんてバカなんだろう。

気がつくと、家の前に立っていた。台所のガラス越しにお母さんが見える。食堂ではきっと、お父さんが新聞読んでるんだろう。

「ただいま!」

この言葉を言うのに、こんなに勇気がいるとは思わなかったよ。

あたしはまた、学校に通いはじめた。家出したこと、お父さんもお母さんもなにも言わなかった。見捨てられたんだ、きっと。

美樹は行方不明。ケンジといっしょに家出つづけてるのかもしれない。何度も家に電話したけど、だれもでないの。

「幸せになろうね」

美樹が最後に言ったあの言葉、あたしまだ忘れてないよ。

美樹のためなら、あたし命だって惜しくない。ウソはないよ。だってあんなにステキな友だち、もう一生できないって思うから。

だから美樹、あなたの笑顔がもう一度見たいんだ!

2カ月くらい前、覚醒剤中毒になった美樹が歌舞伎町に立ってるってウワサを聞いたよ。でも、そんなはずないよね。あたしなんかより、ずっと幸せにならなくちゃいけない子なんだもん。

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16件のコメント

  1. > 1980年代半ばの、ちょっとツッパってるけど、ごくふつうの女の子

    「ごくふつう」をどう定義するかによりますが、分布のベルカーブの中心50%に収まる程度と仮定するなら、家出して知らん男のところに転がり込むミドルティーンは、決して当時の「ごくふつうの女の子」ではなかったと思います。

  2. だから、AV女優のインタビューと同じで、
    「話をまともに受けとる方がバカ」
    だというだけの話です。

    その当時、やたらと経験人数を水増ししてビッチさを
    強調して売りだしたAV女優とかいましたね。
    有名なところでは「氷高小夜」とか。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E9%AB%98%E5%B0%8F%E5%A4%9C

    このまえに、「呉智英先生」のこの文章を読むべきですよ!!!。

    【断 呉智英】メディアを真に受ける悲劇

     秋葉原連続殺傷事件から一月余。八日付朝日新聞に社会学者、宮台真司が事件を振り返ってアッパレなコメントを寄せていた。宮台は言う。《メディアは単純な思考や情報を発信する。勝ち組と負け組の二分法もそうだ。「そんな誤ったメッセージを真に受けてしまうのは、なぜか」「一人でメディアに接触するときは情報に『直撃』されやすい」。身近に、お前はそんな話を真に受けているのかと言ってくれる人がいれば誤解は減る》
     全く同感だ。
     東京の渋谷や原宿で「援助交際」が話題になり始めた時、それを面白おかしく煽(あお)るかのように取り上げるメディアに毎回登場する社会学者がいた。その社会学者はきっと援交ギャルの一人と結婚でもするのだろうと思っていたのだが、彼が結婚したのは名門女子大卒の若く美しいお嬢様。しかも今時珍しい“箱入り娘”だった-とは、三浦展(あつし)の書くところだ。その社会学者は、名門の私立中高一貫校から東大に進学し、都内にある名門公立大学で助教授(後に教授)になっている。いやはや、メディアの誤ったメッセージに直撃された人たちはえらい災難だった。
     その社会学者の名前は、宮ナントカと言ったが、失念した。
     今回、宮台は「いい学校からいい会社へという古びた認識」と言っているが、昔から良識派のマスコミが垂れ流すこの古びたメッセージがどれほど欺瞞(ぎまん)的か。朝日新聞は全社員の学歴と偏差値と年収を公開してみたらどうだろう。むろん、フジテレビにも講談社にも、そして産経新聞にもやってもらいたい。(評論家)

  3. >エロ本みたいなタイトルと、エロ本みたいなポエムですね。

    当時、ちょっとツッパリ系の入ったアイドルが人気でした。

    わかりやすく言うと、「松田聖子」に対する「中森明菜」、さらに進んで「三原 順子」ですな。

    三原順子は、
    1979年(昭和54年)、『3年B組金八先生』に「山田麗子」役で出演。役柄の「ツッパリ(=不良、非行生徒)」イメージで、人気が急上昇した。中でも同級生へのリンチシーンで仲間を仕切りながら発した、「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」のセリフは、三原を表す代名詞になった。

    その三原順子は、今は三原じゅん子として国会議員になっています。

    なにが言いたいかというと、
    「アイドル」も「ヤンキー」も、全てはテレビ(メディア)で作られた「幻想」
    に過ぎないのです。

    >自分はなにひとつ進歩してないんじゃないかと本気で思った。
    進歩していないのは橘さんだけじゃなく、メディアの視聴者みんななのです。
    「モーニング娘。」に対抗して秋元康プロデュースの「AKB48」が出てきたとき、

    私の世代なら既視感(デジャブ)を覚えたはずです。
    また「おニャン子クラブ」をやってひと儲けかよ!と。

    やっぱり、
    「話をまともに受けとる方がバカ」
    なのです。

  4. 尖沙咀さんのおっしゃる通り「話をまともに受けとる方がバカ」なのでしょうけど、
    未成年はメディアの影響をモロに受けてしまいますから、メディアの罪は重いですよ。

  5. >未成年はメディアの影響をモロに受けてしまいますから、メディアの罪は重いですよ。

    だから、親としては政治家でもなんでも使って、

    子供達に、こういったメディアの
    悪影響を受けないような
    方策を考えることが必要なのです。

    こういう雑誌を編集していた橘さんが

    自分の子供には

    「中学受験」をさせていた

    ことをこそ考えるべきです。

    私の大学のときの同級生には、
    「中高一貫・全寮制」出身者
    が何人かいました。
    S雲高校と聞いて、星飛雄馬と同じだね!と言った
    ところ、キョトンとしてました。
    テレビを見たことなかったそうです。

    勉強以外することないんだから効率的ですよ。

  6. 時は奈良時代。
    道鏡が皇位を狙った宇佐八幡宮神託事件において、最後に得をしたのは正直者の和気広虫・清麻呂姉弟であり、損をしたのはゴマスリ道鏡だった。後に和気姉弟は出世したのに対し、道鏡は称徳天皇が崩御した途端お払い箱である。
    これはお伽話ではなく、れっきとした史実である。

    もっとも、奈良時代と現代は違うと言ってしまえばそれまでだが。

  7. エロ漫画でもエロ雑誌でも、

    その記事を真に受けて痴漢やレイプなどの犯罪を犯してしまったら、

    その責任はエロ漫画でもエロ雑誌を出版した側ではなく、

    「犯罪を犯した本人にある」とはいえ、

    出版していた橘さんの側にも

    「社会的証明」
    を与えてしまった

    という道義的責任は残るのです。

    当時話題になった「積木くずし」が、大ヒットしたにもかかわらず、
    誰も幸せになれなかったことをこそ思い出すべきです。

    【積木くずし】爆発的な反響を呼んだ実話と、著者・穂積隆信の更に悲劇的なその後。
    https://middle-edge.jp/articles/I0001268

    「積木くずし」子どものころにテレビで見ましたね。あまりにも壮絶で、見ていて怖かった記憶しかありませんが。その積木くずし、描かれた実話も壮絶でしたが、ご本人たちのその後はあまりに悲劇的です。

  8. 大好きな橘先生の原稿にも関わらず、最後まで集中して読めませんでした。
    これを完読するにはもっと人間として成熟する時間が要りそうです。

  9. >これを完読するにはもっと人間として成熟する時間が要りそうです。

    そうじゃなくて、エロ小説やエロ漫画、あるいはAVなんかを長年見てきた私に言わせれば

    「コレじゃ抜けない」

    ですよ。

    もっと抜ける文章になるように、文章力を鍛えないといけませんな。

    フランス書院文庫でも、コレよりはマシですよ。
    http://www.france.jp/c/index.html

  10. あっゴメンナサイ、尖沙咀さん。
    私はエロネタでも何でも咀嚼する程度の年輪は重ねております(笑)

    ただ単に橘先生の筆致が好きなので、昔の「自称イタイね~」的な文章を自分に取り込むのに時間がかかりますがご了承くださいませ的な意味で申し上げました…。

  11. ただ、それを載せることができるのは一重に橘先生のこれまでのご努力とか経験があるわけで……それを清濁併せ呑むのに時間がかかる、という表現はあまりにも自分には過分ですが他の表現を学んでこなかった自分には別の手段が見つからないのでそのまま思いの丈を申し上げておきますm(__)m

  12. >ただ単に橘先生の筆致が好きなので、昔の「自称イタイね~」的な文章を自分に取り込むのに時間がかかりますがご了承くださいませ的な意味で申し上げました…。

    たとえば、有名なマンガ家先生でも、エロマンガ出身だったり、
    逆に売れなくなってエロマンガや同人誌で糊口をしのいでいた時期がある方は
    たくさんいますね。

    そういう「作家」の作品が、時期や掲載誌を経てどのように変化していったかを研究する
    学問分野があります。「自称イタイね~」的な雌伏の時期もふくめて「作家論」なのです。

  13. 尖沙咀さん

    仰る事、良く分かります。橘先生の磨かれた筆力もその経過があっての賜物でしょうし。
    私的には単純にその研磨された文章を以て、単純に『エンタメ』としてそれを楽しんでおりました。
    つまりはその『完成された作品』を以て商業作品として娯楽として受け止めていたのであって『商業作品』から見て裏側の部分、その制作過程に関しての露呈は想定外だったもので上記発言に至りました。

    ただ、これからも変わらず橘先生のファンであり、ここまでの事はあまり議論することを考えておらずこの空間がまた荒れるのも本意ではないため、そろそろ失礼いたしますm(__)m

    因みにこのフリースペースは直接的には『商業作品』には当たらないので、皆様の発言の自由はポリシー内であれば許されるものと思いますし皆様の発言を否定するものではないことも申し添えておきます。

  14. >私的には単純にその研磨された文章を以て、単純に『エンタメ』としてそれを楽しんでおりました。

    というより、当時の橘さんも現在の橘さんも私も他の読者も、
    「社会の趨勢(トレンド)」
    から独立ではありえないし、

    「自分で選択した」と思っている

    「ファッションやサブカルチャー」が

    「実はメディアによって押し付けられた」
    ものに他ならないことに気づかないといけないのです。

    ニューアカブームのときに、
    あえて「カントやヘーゲル、そしてマルクス」
    を深く読み込むとか、

    ガングロ・ヤマンバブームのときに、
    あえて「美白を極める」といったことをするべきなのです。

    「メディアを真に受ける悲劇」について、
    橘さんの意見をお伺いしたいですな。

  15. 橘さん(1959年生まれ)が25歳のときの子供ということは、1984年生まれで、
    現在33歳で、ご結婚されていれば孫がいらしてもオカシクない年齢になりましたね。

    それを踏まえた上で、
    エログロな小説「太陽の季節」でデビューした
    石原慎太郎がこんなことを言ったことをどのようにお考えでしょうか?

    東京都知事・石原慎太郎の発言
    2010年(平成22年)3月2日、知事・石原慎太郎は東京都議会の代表質問で「児童ポルノや子どもへの強姦などを描いた漫画の蔓延や保護者が幼い子どもを性的写真集の被写体として売り渡す行為を非難し、児童ポルノの根絶とこれらの図書類の蔓延の防止に向けて都が対策に取り組むべきだ」と答弁した。3月19日の定例記者会見では、作り方が未熟であり、拙速にすべきでないと発言する。
    同5月7日の定例記者会見で、特に「非実在青少年」の文言を例に挙げ、条例案の条文の文言を修正するよう、事務方に指示した旨(ないし指示する意向)を明らかにした。同6月11日の定例記者会見にて、「東京都青少年健全育成条例が否決された場合」を問われた際、「3次(9月定例都議会)でも4次(12月定例都議会)でも改正条例案を出す」と述べた。漫画の規制が必要との立場は変えておらず、「この悪しき状況を改良するため、目的を達成するための新しい制約は必要。1回、(規制対象の漫画を)テレビ画面に映して出してみてくれよ。みんなたまげるよ、本当に」と主張している。
    同9月18日の記者会見にて「その連中、芸術家かどうか知らないけれど、そんなことぐらいで描きたいものが描けなくなった、そんなものは作家じゃない。ほんとに言わせりゃある意味で卑しい仕事をしているわけだから」と発言した。11月29日、漫画家らの記者会見の当日に、「夫婦の性生活みたいなのを漫画に描くことが子供たちに無害だっていうなら、バカだね、そいつら。『頭冷やしてこい』と言っといてくれ」と発言した。11月30日に始まった都議会本会議の所信表明で「子供たちの目に触れさせてはならない漫画が、通常の書籍と並んで置かれている状況を改善するため、これ以上の猶予は許されない」と語る。
    角川書店が東京国際アニメフェア2011への出展をとりやめることに対して、記者会見で「勝手に自分で決めたらいいじゃないか」と発言した。
    12月15日、条例が成立したことについて「当たり前だ当たり前。日本人の良識だよ。てめえら自分の子どもにあんなの見せられるのかね。大人で考えたら大人の責任だよ。当たり前だよ」と発言。また2011年の東京国際アニメフェアでのボイコット問題に関して、「これ(条例改正)を理由に来ないならどっかの会社がね来なきゃいいんだよ、アニメフェアに。来年、ほえ面かいて来るよ。ずっと来なくてもいいよ。来る連中だけでやります」と発言した。
    12月17日の定例記者会見にて、1972年(昭和47年)に自らが著した作品『真実の性教育』(光文社)のなかで、「いかなる書物も子供を犯罪や非行に教唆することはない」等の記述があったことを指摘され、「そのころ私は間違っていた」と述べた。またウラジーミル・ナボコフの小説「『ロリータ』について「あの程度なら叙述の美しさもある」とする一方、「幼い子の強姦が、あり得べきストーリーとして描かれているものは、何の役にも立たないし、害あって一利もないと思う」と発言した。

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