国家に国民を保護する義務はない

ジャーナリストや市民活動家がイラクで人質になったことをきっかけに「自己責任」が話題になった。私は彼らの行動に対して、ごく常識的な感想しか持っていない。危険だとわかっている地域に自らの意思で出かけた以上、自己責任は当然だ。しかしそれは、見殺しにされても当たり前、というような罪ではない。 続きを読む →

年金制度を廃止しよう

年金制度に関する議論が喧しい。厚労省(旧厚生省)や社会保険庁による保険料の流用疑惑や、国会議員の年金未納問題が憤激を呼んでいる。国民の財産である保険料での遊興が許されるはずもないし、政治家が国民の義務を放棄するのは論外だ。しかし、マスコミの執拗な報道にも関わらず、年金制度批判にはどこか虚しさがつきまとう。なぜだろうか? 続きを読む →

公的年金民営化論

はじめて国民年金(公的年金)民営化を唱えたときは、ただの愚か者のたわ言でした。

国民年金保険料の納付率が低下したときは、反道徳的主張と見なされました。

それからようやく、「サラリーマンに厚生年金から脱退する権利を与えよ」という真っ当な主張が(一部で)受け入れられるようになりました。

ちなみに私自身は、国民の義務として、国民年金保険料を毎年納めています。ただし、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオを見るかぎり、ETFなどを利用して個人でもほぼ同じものを簡単に構築できるので、これまで支払った保険料(+運用益)を返金してもらいたいとは思います。