リバタリアニズム(自由原理主義)について


出版社の許諾を得て、リバタリアニズムについて書いた原稿を順次、公開していきます。

リバタリニズムLibertarianismは自由Libertyを語源としていることからもわかるように、自由主義のことですが、リベラリズムLiberalismとは「自由」についての考え方が異なります。よく「市場原理主義」と混同されますが、これは誤解で、「自由原理主義」あるいは「もうひとつの自由主義」とでもいうべきでしょう。

リバタリアンは、国家は個人(国民)の自由を制限しており、自由を最大化するためには国家の機能を市場に代替させるべきだ、と主張します。国家を縮小し、最後には国家のない世界を夢想するという意味では無政府主義(アナキズム)の一種でもあります。

それに対してリベラリズムは、国民の幸福を最大化するために国家の介入――累進課税と福祉(公共事業)――を積極的に認めますから、これは国家主義Statismの一種ということになります。

ここでは、日本の社会問題をリバタリアニズムの視点から読み解いてみました。

最初に掲載する「公務員は障害者に席を譲れ」は、いわれなき差別に苦しむ多くのひとびとを救済し、国民の幸福と日本国の厚生を確実に向上させ、国会の議決ですぐに実行できるきわめて有効かつ現実的な改革案だと考えますが、2004年9月刊行の『雨の降る日曜は幸福について考えよう』(幻冬舎)に発表して以来、現在に至るまで一顧だにされません。

それが今回、オープンソースにて広く世に問うことにした理由です。

ご挨拶


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2010年8月20日 橘 玲

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世の中には、いろんな未来を予想するひとたちがいる。つい最近まで、日本国は破産して円は暴落すると騒いでいたら、いつのまにか超円高になってしまった。アメリカ帝国が世界を支配するのかと思っていたら、いまやドル崩壊が迫っているらしい。右往左往する予言に合わせて、推奨される投資商品も、中国株だったり、金や原油だったり、ドバイの不動産や南アフリカの通貨だったり千差万別で、どうすればいいのか呆然とするばかりだ。

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