- 親の所得には格差がある(裕福な親と貧乏な親がいる)。
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- 裕福な親は、子どもを私立学校に入れたり、塾や予備校に通わせる(教育に投資できる)。
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- 有名大学を卒業した子どもは、学歴社会(知識社会)でさらに豊かになる。
このようにして経済格差が拡大再生産されていく、というのが、教育格差→経済格差の定番の論理だ(これを「因果関係1」としよう)。
ところで、(これまでなんどか書いたように)行動遺伝学の標準的な理論では、知能(IQ)の70%は遺伝によって説明できるとされている(安藤寿康『心はどのように遺伝するか』)。
もしこれが正しいとすれば、次のような因果関係が成立することはすぐにわかる(こちらは「因果関係2」だ)。 続きを読む →