リバタリアニズム(自由原理主義)について


出版社の許諾を得て、リバタリアニズムについて書いた原稿を順次、公開していきます。

リバタリニズムLibertarianismは自由Libertyを語源としていることからもわかるように、自由主義のことですが、リベラリズムLiberalismとは「自由」についての考え方が異なります。よく「市場原理主義」と混同されますが、これは誤解で、「自由原理主義」あるいは「もうひとつの自由主義」とでもいうべきでしょう。

リバタリアンは、国家は個人(国民)の自由を制限しており、自由を最大化するためには国家の機能を市場に代替させるべきだ、と主張します。国家を縮小し、最後には国家のない世界を夢想するという意味では無政府主義(アナキズム)の一種でもあります。

それに対してリベラリズムは、国民の幸福を最大化するために国家の介入――累進課税と福祉(公共事業)――を積極的に認めますから、これは国家主義Statismの一種ということになります。

ここでは、日本の社会問題をリバタリアニズムの視点から読み解いてみました。

最初に掲載する「公務員は障害者に席を譲れ」は、いわれなき差別に苦しむ多くのひとびとを救済し、国民の幸福と日本国の厚生を確実に向上させ、国会の議決ですぐに実行できるきわめて有効かつ現実的な改革案だと考えますが、2004年9月刊行の『雨の降る日曜は幸福について考えよう』(幻冬舎)に発表して以来、現在に至るまで一顧だにされません。

それが今回、オープンソースにて広く世に問うことにした理由です。

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8件のコメント

  1. こんばんは。slumlordと申します。ご存じかどうかわかりませんが、「Libertarianism Japan Project(http://c4lj.com/)」という日本のリバタリアン有志で運営しているサイトがあります。橘さんは以前よりリバタリアニズムの意義を訴えてこられた数少ない著名人だと認識させていただいております。そこで、可能であれば本プロジェクトに何かコメント、あるいは寄稿いただけますと幸いです。ぶしつけな申し出とは存じておりますが、よろしくお願いいたします。

  2. はじめまして。
    日本では、自由についての真っ当な議論がないままに、自由を制限することが正義であるかのような風潮が主流になっているのがずっと不満でした。インターネット上で、政治思想について世界標準の議論ができるようになれば素晴らしいですね。
    このサイトに掲載した原稿は、原則、クリエイティブコモンズとしています。気に入ったものがあれば、引用・転載などご自由にお使いください。

  3. こんばんは。
    お忙しい中、コメントいただきありがとうございます。私たちも、リバタリアニズムについて徐々にではありますが関心が出てきているように感じています。
    それではお言葉に甘えて橘さんの文章を転載させていただこうと思います。

    わたし自身「海外投資を楽しむ会」の会員で、橘さんの本はいつも読ませていただいています。新刊も楽しみにしております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

  4. いつも楽しく拝読しております。
    “残酷な世界~”は、試験前なので我慢しております。onz

    ところで先日『ろーふーど』を奨める若者と話をしました。
    (わたくし自身もアラサーのひよっこなので、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。)

    そこで思ったのですが、件の若者はファーストフードを非難するのですが、
    自身の思想、 学問、 (経済学)、 政治的立場、等々については、
    ファーストフードであっても良い、と考えているようでした。
    (どこまで意識的かは置いておくとして)

    ブログを読ませていただいて、ふと考えたもので、
    お目汚し申し訳ありません。

    橘さま 吉本佳生先生 ブロック教授 覆面経済学者さま 等々の
    経済的なものの見方は、
    とっても おもしろいです。
    わくわくします。

    どうかこれからも、ご清栄をお祈り申し上げます。

     

  5. 日本民族になじまないのが自由原理主義であると断じだるを得ない亡国論、アナーキニズム所謂無政府志向を目指すことは国家としての日本の否定であり、民族の誇りすら捨て去る暴虐なる悪魔の思想である。ナチスやコミンテルンの独裁にも通じ兼ねない危険な思想である。
    リベラリズムこそ人間本来の姿であるにもかかわらず是と一線を画すことは過去の日本の歴史を見ても昭和初期の軍部独走以外なかった、原理主義者には左翼が多く、左翼により問答無用と虐殺された人民の多さを知ればこの思想は抹殺しなければならない。

  6. リバタリアニズムはいかなる理由であれ先に他人を抹殺しない思想です。
    だからこそ自由原理主義なんです。
    また、何を言うのも自由ですが、もっと建設的な議論をしましょう。

  7. 民族というものは実在するものなんでしょうかね?もし存在するとして、そういったものを乗り越えるためのリバタリアニズムなのでしょう。

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