2016年に国際社会を揺るがした最大の事件は、イギリスのEU離脱を決めた6月の国民投票だと思っていたら、11月のアメリカ大統領選でそれを上回る衝撃が起きました。もうひとつの驚きはAI(人工知能)で、ディープラーニングによってコンピュータがチェスだけでなく、より複雑な将棋や囲碁でプロを圧倒する時代がやってきました。
じつはこのふたつの出来事は、「知識社会化」という同じコインの裏表です。
『ワイアード』創刊編集長のケヴィン・ケリーは、人間がテクロジーを開発しているのではなく、テクノロジーが人間を利用して自ら進化しているのだという「テクニウム(テクノロジー生態系)」を唱えました。テクノロジーはまるで生物のように、さまざまな知を吸収して未知の領域へと自己組織化していくのです。
社会が高度に知識化すれば、それに適応するにはより高い知能・技能が求められます。――パソコンを使いこなせないと事務の仕事すらできない、というように。仕事に必要とされる知能のハードルが上がれば、必然的に多くの労働者が仕事を失うことになるでしょう。これが「格差社会」とか「中流の崩壊」と呼ばれる現象です。
しかし失業したブルーワーカーは、なぜ自分が虐げられるのかがわかりません。その怒りを動員するのがポピュリストの政治家で、今年はフランスやイタリア、ドイツなどでも同じ光景を見ることになるでしょう。なぜなら、知能の格差が経済格差を生み、社会を混乱させるのは、(新興国との競争にさらされる所得の高い)先進国に共通の問題だからです。
AIがその驚くべき能力を示しはじめたとき、多くのひとが、人間がロボットに支配されるSF的なディストピアを予感しました。しかしその後、すこし冷静になると、AIは人間に取って代わるものではなく、人間の知能を拡張するツールだといわれるようになりました。脳(身体)とコンピュータは仕組みが本質的に異なっているので、AIがどれほど学習しても、人間のような認知能力や共感能力を持つことはできないからです。
しかしこの事実も、あまり明るい未来は見せてはくれません。
AIが知的能力を大きく引き上げるとしても、それはすべてのひとに平等に恩恵を与えるわけではありません。そこからもっとも大きな利益を得るのが、高度で複雑なテクノロジーを効果的に使いこなす、知的能力の高いひとであることは間違いないからです。同様のことはビッグデータ(統計解析)などの分析手法や、ビットコイン(ブロックチェーン)、3Dプリンタ、VR(ヴァーチャル・リアリティ)のような新しい技術にもいえるでしょう。
このようにしてテクノロジーの「進化」がますます知能の格差を広げ、それによって富は局在化し、経済格差が深刻になり、社会は分断されていきます。これは知識社会化がもたらす必然ですから、人類がこの運命を避けることは(おそらく)できないでしょう。
だとすれば、私たちはどうすればいいのでしょうか。
そのこたえを私は持ち合わせませんが、ひとつだけ確かなことがあります。それは、「経済格差は知能の格差」という現実から目を背けるなら、私たちはグロテスクな「陰謀論」の世界に落ちていく以外の未来はない、ということです。
参考:ケヴィン・ケリー『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?』
『週刊プレイボーイ』2017年1月5日発売号 禁・無断転載
>だとすれば、私たちはどうすればいいのでしょうか。
だから、橘さんに聞きたいのは、
自分がどう立ち回れば
「得する生活」が
実現できるか?
ということなのです。
トランプ氏は「トヨタ自動車はメキシコのバハ(バハ・カリフォルニア州)に米国向けカローラの新工場を建設するそうだが、とんでもない。米国に工場を建設するか、さもなければ多額の国境税を支払ってもらう」と述べたそうですが、
トヨタが、いかにして
「利益を最大化するか」
が市場の至上命題なのだから、
如何に関税をさけつつ、アメリカ市場にカローラを売りつけるか?
を考えているのと同様に、
自分がどう立ち回れば
自分だけでも「得する生活」が
実現できるか?
をこそ聞きたいのです。
いつも橘さんの記事、楽しく拝見させていただいております。
いつからかコメント欄に地縛霊がいるようなのが残念でなりません。
南無阿弥陀仏‥
上に同じ
>いつからかコメント欄に地縛霊がいるようなのが残念でなりません。
>南無阿弥陀仏‥
地縛霊も、妖怪ウォッチの
「ジバニャン」のように
人気キャラクターになることもあるのです。
ジバニャン
声 – 小桜エツコ(以下特記以外同)
トラックに轢かれて死んだ猫が成仏できず、地縛霊となったプリチー族の妖怪。左耳が缺けているのは轢かれた時の名残。
生前はアカマルという名前で、「エミちゃん」という高校生の少女に飼われていた。しかし、横断歩道で取り憑かれたトラックに轢かれて死んだ。死に際には、エミちゃんに「車に轢かれて死ぬなんて… ダサっ」と言われたことから、自分を轢き殺したトラックへの敵意を募らせて報復を誓い、日々戦いを挑むが毎回失敗している。失敗するたびに遠くに飛ばされているが、その際腹巻をモモンガのような形にして遠くに飛び、いつも行くという山奥のおばあちゃんが1人で住んでいる家で反省会を行う。 ウィスパーが妖怪シッタカブリ/ウィスベェだった頃、石田三成と出会った経緯を描いた話でもまたもやタイムスリップされて一時的に生前の姿(アカマル)に戻ったが、映画第一作目で60年前の世界にタイムスリップされた時はジバニャンのままだった。
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/youkai-watch/sp/chara/index_2.html
世界人口のうち所得の低い半分に相当する36億人の資産額と、世界で最も裕福な
富豪8人の資産額が同じだとする報告書を発表し、格差が「社会を分断する脅威」
となるレベルにまで拡大していると警鐘を鳴らした。(AFP=時事)
と、(もう)昨日のヤフニュに紹介されていました。
その8人の中には、米マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者ビル・ゲイツ氏、
交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(Facebook)の共同創業者マーク・ザッ
カーバーグ氏、インターネット通販最大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)
創業者のジェフ・ベゾス氏が含まれていました。もちろん、オマハの賢人も。
なんか、いつも使っている(もう、お世話になっている、の方が正しい)文明の利器
の発明・革新者達です。そら、富を独占したって仕方ありません。資本主義社会で
個人の自由をうたう私達が、サービスに納得してお金を払っているワケだから・・
富の少数独占がイヤなら、買わなきゃ使わなきゃいいだけ。そんなの私には、出来
そうにもありません。
>「経済格差は知能の格差」という現実から目を背けるなら、私たちはグロテスク
な「陰謀論」の世界に落ちていく以外の未来はない。
英国で産業革命当時、機械に職を盗られたと、労働者達が自動織機をブチこわした
ラッダイト運動。ここらから、地獄の狂惨主義が生まれました。新しいミレニアム
の共産主義が生れるとなると、人類はその自らの行為に恐怖すると思います。
地縛霊さんwwwの「聞きたいこと」に対して、橘さんは最終段落で「そのこたえを私は持ち合わせません」と明言してませんか?
ここではその答えは得られないみたいですよ。
ナンマンダブナンマンダブ
>地縛霊さんwwwの「聞きたいこと」に対して、橘さんは最終段落で「そのこたえを私は持ち合わせません」と明言してませんか?
>ここではその答えは得られないみたいですよ。
だから、橘さんの言説が、
いつも「問題提起」に留まっていて、
「より良い方向を指し示す」
ことになっていない!
ことを問題にしているのです。
マクロな問題は
それこそ政治家や官僚にまかせて、
「自分または読者が少しでも得する方法」
を指し示さないと、
いつまでも
「床屋談義レベル」だと言っているのです。
トランプの保護政策に対してトヨタがすぐに手を打っているように、
世界が知識社会化するならば、自分または読者は
「如何に手を打つか」
をこそ聞きたいのです。
自分の比較優位を武器にするしかないんじゃないの
一般的な正解がない問題でしょう
ほとんどイチャモンだね
>自分の比較優位を武器にするしかないんじゃないの
>一般的な正解がない問題でしょう
>ほとんどイチャモンだね
リカードが主張した自由貿易を擁護する理論は、
その根拠が「比較優位」ですが、
それに真っ向から反対しているのがトランプであり、
トランプを支持したアメリカの市井の人たちでもあり、
さらにヨーロッパで吹き荒れている民族主義と
宗教対立なのです。
「東西によらず、人間はあまり賢くない」
ことを前提として、
だからこそ
「自分または読者が少しでも得する方法」をこそ、
示してほしいのです。
経済格差が拡大するのは知能の差ね・・・
国家を相手にマネーゲームを仕掛ける連中が知能高いとは思わないけどな、
ただ単に恐ろしいほどに強欲なだけだよ。
金融緩和→金融経済への貸出増加→バブル→緊縮→崩壊→危機→公金投入→増税。
これの繰り返しが資本主義だ。
タクシー運転手や配送業、介護分野なんかも高度なテクノロジーによって、無能な人材が不要になる時代はすぐそこまで来ているのかもしれませんね。
それにしても誰かジバニャンに謝れ!と突っ込まないので、一応。
尖沙咀さんのコメントは勉強になりますから続けて下さいね。
逆に尖沙咀さんに粘着してる人は名前を色々変えて尖沙咀さんを攻撃するだけですね。
AIに関してはまだまだ見たいですね。
グーグルのトップもAIに関しては上手くいってないと言ってましたし、自動運転もハードルが
高すぎて無理みたいですね。
AIにすべてを託し、人類はAIたちの神話の中に消えても良いのではないでしょうかね?
知的エリートがどんだけ頑張っても、進化したAI(人間の脳と同じネットワーク構造のやつ)には勝てないでしょう。
今年の正月は改めて「読まなくていい本の読書案内」を読み返しておりました。
知の案内書として名著だと思いますけどね。
推薦書の中、既読の本も入っているので、その他何が挙げられてたかもう一度リストアップ中です。
社会は複雑系でハブ&スポークの構造になっているので、必然的にハブ部分に富が集中する、どうやっても少数独占になる…というのは分かりやすく問題の正鵠を射ていると思います。
あと自らを縛る権力とは、自ら自身なのだそうで…
このへん、私を含めてコメ欄に書き込んでいる方々への回答っぽいなぁ。
いやだから、いま週プレで見込み客を集めてるわけでしょう?
年一くらいで本出していらっしゃるから、のんびり待ちましょうよ。
十分な見込み客がいなきゃ本も出せないでしょうよ。
→このようにしてテクノロジーの「進化」がますます知能の格差を広げ、
から、国策などでなくテクノロジーの進化が経済に影響を与え、変化を与えるとわかります。
その変化により、知能あるものへ富が集中していくなら、変化に追従しおこぼれだけでも預かりたいものです。
>AIに関してはまだまだ見たいですね。
>グーグルのトップもAIに関しては上手くいってないと言ってましたし、自動運転もハードルが
>高すぎて無理みたいですね。
というより、AIによる自動運転によるコスト削減と、
AIによる運転が引き起こすかもしれないリスク
(事故や人間による故意の妨害)
の算段によって
「現状では商売にならない」
との判断でしょうね。
AIによる自動運転の対象は、
一般ドライバーというより
職業ドライバーの代替でしょうが、
もし仮にAIによる自動運転が行われた
として、
それに最も反対するのが
現在それで食っている職業ドライバーである
タクシーやトラックの運ちゃんでしょ。
たとえばAIタクシーやAIトラックが路線変更してきたとして、
それに人間が運転するタクシーやトラックが故意にぶつける
ことは容易に可能ですが、
それを「故意」だと立証するのが難しい現状では、
事故の原因を「人間」だけだと結論できないのです。
自動車事故で保険などを算定された経験があれば
ご存知のように、どう見ても相手が100%悪いのに、
算定割合が100:0とはならないのが普通で、
結局保険会社同士の、あうんの呼吸で決まることを
なんどか経験しています。
手塚治虫の火の鳥に、人間の心を持つロビタというロボットが、ある事件をきっかけに集団自殺してしまうシーンがございます。
子供の頃、遠い未来のお話と思いつつ読んでおりましたが、最近読み返してみますと、AI文化へのメタファーのような気がしてしまいます。
支配される側のロビタが人間であり、支配する側で人間の形をした物体が、実はAIロボなんじゃないかと・・・
テクニウム議論は随分前からありますが、DARPAがAIを急速に普及させた昨今、現実味が増してきたように感じています。
だから、テクニウム議論というのは、例の
竹内久美子が流行らせた、社会生物学すなわち、
「遺伝子決定論=人間を含めた生物はDNAの乗り物に過ぎない」
の焼き直しにすぎない!
ってことです。
少し前に、国内の動画サイトなどで
吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」をアレンジした曲が
流行ったことがあります。
IKZOブーム
2008年4月頃から、ニコニコ動画やYouTubeなど動画共有サイトを中心に、他のアーティストの楽曲とこの曲のマッシュアップや、この曲自体のリミックスやパラパラがブームとなった[2]。これをきっかけに、ニコニコ動画内ではIKZO (IKUZO) の愛称が自然と定着し、これはのちに公式の愛称となった。その後もMADムービーの題材として多数のマッシュアップ作品がアップロードされている。
その中の最高傑作が
IKZOLOGICです。
吉幾三×Capsule×DaftPunk×BeastieBoys StarrySky – IKZOLOGIC Remix
https://www.youtube.com/watch?v=baSDFqTuIKM
さらに遠く異朝をとぶらへば、
それに勝るとも劣らないのが、
アル・ヤンコビックの一連のパロディソングです。
その作品の一つに、「アーミッシュ・パラダイス」
“Weird” Al Yankovic – Amish Paradise
https://www.youtube.com/watch?v=lOfZLb33uCg
というのがあります。
内容はアーミッシュの人たちをからかうような作品と
思われがちですが、
意外とアメリカのプロテスタントの心情に通じるものが
あるのかも知れません。
なぜこのような動画を紹介したかというと、
資本主義・テクノロジー礼賛の権化であるかのような
アメリカでおいても、
それにプロテストする集団というものが、現在も存在し、
それが一定の政治圧力をもつからこそ、
トランプが政権を取ったのです。
さらにいえば、
アーミッシュのような「自給自足」だからこそ、免疫が活性化されているという報告もあります。
http://tvmatome.net/archives/1813
アーミッシュは基本的に自給自足の生活で牧畜が盛んで、幼い頃から家畜の面倒をみる習慣があります。アーミッシュは都会で暮らす人に比べ花粉症は20分の1、アトピー性皮膚炎は10分の1と極端に少ないことが分かっています。
ただ単に
>「経済格差は知能の格差」という現実から目を背けるなら、
>私たちはグロテスクな「陰謀論」の世界に落ちていく以外の未来はない、ということです。
だけではないということを再確認するべきです。
> 「より良い方向を指し示す」
> ことになっていない!
だから、示すものを持ち合わせてないって正直に書いてあるじゃないですか、って言ってるんですよ。
> 世界が知識社会化するならば、自分または読者は
> 「如何に手を打つか」
> をこそ聞きたいのです。
だーかーらーさ、その答えは持ち合わせてないって書いてあるじゃないですか。繰り返しですけど。
無いって言ってるのにやだやだチョウダイって、おもちゃ屋のケースの前でひっくり返って泣き喚く5歳児みたいなみっっともない真似は、どうなんですかね。
>だーかーらーさ、その答えは持ち合わせてないって書いてあるじゃないですか。繰り返しですけど。
無いって言ってるのにやだやだチョウダイって、おもちゃ屋のケースの前でひっくり返って泣き喚く5歳児みたいなみっっともない真似は、どうなんですかね。
そもそも、何も提案できないのなら、
こういうエントリ
「AIがもたらすやっかいな未来」
をアップすること自体が
「無意味」です。
名セリフといえば ブレードランナー
http://takehana.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-1926.html
を捻って言うと、
3年の命しかないネクサス6型レプリカントのプリスを助けようとして、同じレプリカントの尖沙咀が悪玖夢博士=橘さんに出会ったものの、助かる方法は見つからず(「人生はロウソク見たいなもので激しく燃えれば早く尽きる。人生を楽しめ!」とか言われてぶちきれて)、創造主(父)たる悪玖夢博士=橘さんを殺し、掲示板参加者との戦いの果てに最後に言うセリフです。
お前たち人間には信じられない光景を俺は見てきた
長銀と日債銀の肩の近くで炎を上げる山一證券・・・
暗黒に沈むアジア通貨危機のそばで瞬くジョージ・ソロス…
そんな記憶もみな、時とともに消えてしまう
雨の中の涙のように・・・
死ぬときがきた。
たとえば、知能が全く同じであったとしても、年収が異なる。
正規と非正規の差は、たちばなさんはご存じのはずだが
何故ここに来て知らないふりをするのか。
トランプより知能が高い人間は多いが、彼より高収入なのは少ない。
最近先生はキレがなくなってきている?
それとも小説に忙しくて現実世界を歪曲して見ているのか。
ところでコメント欄がリストで表示されなくなって残念。
何か不都合な真実でもあったのだろうか。
> そもそも、何も提案できないのなら、
> こういうエントリ
> 「AIがもたらすやっかいな未来」
> をアップすること自体が
> 「無意味」です。
あなたがそう思うならあなたの中ではそうなんでしょーよ。
いや、それはフツウの感想なので、そこにケチをつけるつもりはありません。
誰にとって無意味でも、私にとっては読み物として面白かったですけどね。
世の中も人生も、逃げ道も解決策もない残酷な地獄なんだよなって再確認させてくれるだけでも面白い。解決策なんてあってたまるかww
ポジティブな話はそれはそれで良いが。
ただ、ラーメン屋に来て牛丼食わせろって騒いでも仕方ないでしょ?牛丼屋行けば?と言いたかっただけで、それでもイヤだ、俺はこのラーメン屋の牛丼が食いてえんだ!とゴネるのは自由ですよ。
みっともねえなあと思うのも、だから牛丼屋行けよ!と重ねてヤジるのも自由でしょw
そう、名台詞ならば綾小路きみまろの
クヨクヨすることはありません。人間の死亡率は100%です!
かな。提案も解決策もない、実にスッキリw
>ただ、ラーメン屋に来て牛丼食わせろって騒いでも仕方ないでしょ?牛丼屋行けば?と言いたかっただけで、それでもイヤだ、俺はこのラーメン屋の牛丼が食いてえんだ!とゴネるのは自由ですよ。
みっともねえなあと思うのも、だから牛丼屋行けよ!と重ねてヤジるのも自由でしょw
だから、過去にいろいろ
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 とか
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する とか
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
とかいった
「雇われなくても生きていける???」
というお題目でいろいろ商売をしてきたのだから、
社会の変化に応じた
「雇われなくても生きていける方法」
をこそ期待しているのです。
にも関わらず、内容は
税金とかファイナンスの話ばかりで、
「徒手空拳の人間が、まずどうやって稼ぐか」
については全く論じられていないことが
非常に不満なのです。
ラーメン屋でも牛丼屋でも、
まず腹がクチクなる方法が知りたいのです。
彼を批判する多くの人が勘違いしているが(自分もかつてそうだった)、
彼は売文屋であってリバタリアンでも思想家でもないのだから、何かしらの啓蒙を求めるのは間違いだよ
文章はうまいので、エンターテナーとして楽しめばいい
>彼は売文屋であってリバタリアンでも思想家でもないのだから、何かしらの啓蒙を求めるのは間違いだよ
>文章はうまいので、エンターテナーとして楽しめばいい
というより、古今東西の学問というか知識群というのは
「晴耕雨読すなわち余暇のエンターテインメント」
として発生したわけで、
「学問との苦闘」というのが
そもそも自己矛盾しているのです。
私のように学校の成績はからっきしでしたが、
テレビや映画、マンガやアニメからの知識で
粘着している人間からすれば
橘さんは
「溺れるものの藁」
であってほしいのです。
公文式は、遺伝的能力ではなく後天的に訓練で獲得可能な計算力や語彙力を徹底的にトレーニングする事で、細かい達成感の積み重ねによる自信獲得と試験の突破による学歴獲得という、教育の隠れた目的である能力に依らず収入や家庭による社会階層固定の重要なファクターを押さえたプログラムになっています。
ラーメン屋に行って
「どうやったらラーメンをお腹いっぱい食べられるくらい稼げますか」
ってやるわけかwww
テラ迷惑www
んなもんカネ儲け教えてくれる人ンところで聞けよwww
え、ラーメン屋の親父の前職がビジネススクール講師だって?知るかよwww
私は京都によく行きます。
ここ京都の一乗寺はラーメン激戦区で、
ラーメン屋が隣同士だったりします。
ここの「 ラーメン荘 夢を語れ (らーめんそう ゆめをかたれ) 」
http://pigly.fc2web.com/umaimon/yumeokatare/1.htm
に入ったことがあるのですが、
ここはいわゆる「二郎系ラーメン」でボリュームがあります。
何年か前に行ったとき、そこの張り紙に
「閉店時に片付けを手伝えば一杯無料」
というのを見かけたことがあります。
貧乏学生へのサービスでしょうが、
これなんかまさに、
>「どうやったらラーメンをお腹いっぱい食べられるくらい稼げますか」
ですな。
つまり、
「フリーランチの機会は意外と転がっている」
わけです。
橘さんには、
「フリーランチの見つけ方」
をこそ期待しているのです。